3月29日(土)に文化祭をおこないました。今年の文化祭は初めての試みなのですが、御利用者様による【劇】を行いました。
準備の段階で色々と試行錯誤を重ねたのですが…
ご利用者の皆様は10名で、90歳以上の方がほとんどで…その内、劇で何かを行って下さりそうな方は4名しかみえない状況でした。
まずは図書館に行き、高齢者向けと児童向けの演劇資料になりそうな本を何冊か借りてきました。
文化祭まで3週間しか無い状況で、小道具や衣装の制作に時間も取れそうもない事や、皆様セリフや演技を練習で覚えて頂く事も難しい事から‥
日本の童謡が一番、馴染があり…良いとは思いましたが…
出演できる御利用者は4名なので、オオカミ役、子豚の長男、次男、三男と主軸となる人数は丁度ピッタリ合うので、お話しも解りやすい事もあり…劇は【三匹の子豚】に決めました。
題材が決まったら…再び図書館行きまして、司書さんに、事情を話しましたら‥【三匹の子豚】の紙芝居や絵本など調べて下さり10冊の本を選出して下さり、それを貸して頂きました。
(*’▽’)ご相談にのって下さった司書さん~ありがと~ございます♪
借りて来た本を参考に、早速‥オオカミや子豚のお面を厚紙に描き、御利用者様方に着色を任せまして‥
後は、わらの家、木の家、レンガの家を大きな模造紙(B紙)に描きます。
資料のおかげで、サラサラと下書きは描けました♪
着色はさすがに塗る面積が多く時間も差し迫っていたので、私が絵の具でザバーっと塗りまして(この作業が一番大変でした‥(;_;)
台本は紙芝居のセリフを主軸に、セリフの長い所は、他の本の言い回しを参考に、高齢者向けに変えてワードで制作しました。
セリフは大きなカンペ(台本のカンニングペーパー)を用意して、出演して下さるご利用者様一人一人に職員が黒子のように付き添い、ナレーションの私が、セリフを言うタイミングで「〇〇さん〇番のセリフ」と伝え、黒子職員が、それぞれのカンペを御利用者様に読んでいただくと言う流れにしました。
準備が整ったのは、文化祭の前日の16時頃(;^_^A
一体‥この文化祭の出し物は、劇として成立するのだろうか?と、今回文化祭の担当の私は、不安で不安で…
出来立てのカンペをそれぞれ出演の皆様に3つ程、読んで頂いて‥
何とかなるかも? なるかなぁ~? という感じの手ごたえでした。
文化祭当日、休みの職員さんが、小さな子供を連れて見学にきてくれました。
お子様の存在感は凄い物ですね(;^_^A 出演者の皆様の張り切り用が‥ テンションが、とても…とても…上がっていきます♪
そして…ほぼ、ぶっつけ本番の【三匹の子豚】が開演しました。
【三匹の子豚】は、誰でも知っていると思っていたのですが…
ご利用の皆様の年代は【知らない‥聞いたこと無い…】と前日に解り…もうマイナス要素が多いと上手くいかないかも…と、思っていたのに…
実さいは、驚く物でした‥セリフの言い回しが上手い! アドリブを入れてくる! 声を張る! 昨夜にオリジナルの歌を考えて下さる(←この意気込みには本当に驚きました!!「歌:子豚ちゃん♪子豚ちゃん♪…♪」)
今回初めて劇という形を、ご高齢の御利用者様にやって頂いて思いました…
皆様は、ポテンシャルが高い! さすが「年の功」
(;^_^A 色々と不安で仕方なかったのですが…
ビックリするやら、可笑しいやら…大成功の文化祭で終わりました♪
皆様の素晴らしさを再認識する文化祭でした♪
byメガネ